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Klipsch



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トラックメーカー、DJが認めたクリプシュの音質

トラックメーカー、リミックス、プロデューサー、DJ、さらにはCM制作や大学の講師と多方面で活躍中の江夏 正晃氏が、クリプシュを選んだ理由を語ります。

職業柄ヘッドホンは欠かすことは出来ない。ただ、ヘッドホンの場合、耳の上からドライバーをあてるので、長時間の使用は耳が痛くなったり、汗がパッドに染みたりとデメリットも多い。そして何気に知られていないのが、ドライバーを耳に押し当てると、近接効果で低音の聞こえ方が変わってくる。これは新しいヘッドホンだと耳を押さえつける力が大きいので低音が強調されてしまうのだ。逆に経年劣化してゆるくなったヘッドホンは低音が抜けてしまうこともある。

こういった問題を避ける意味も含めて、イヤホンタイプのものを店頭で各種試してみたところ、クリプシュのImage X5はイヤホンタイプの中ではスバ抜けてフラットな印象を受けたのだ。正直、一瞬低音が足りないかな?と感じたが、楕円形のイヤピースがかなり耳にフィットするので、装着毎による低音のばらつきも無く、音質も自然に感じた。いわゆるイヤホンによくありがちな低音強調型とはまったく違った印象なのだ。そして何よりも非常に解像度が高く感じた。イーフロンティアのクリプシュ担当の方に聞いたところ、左右の位相差を極限まで少なくし、歪みを排除することで音がクリアになるとのことらしい。技術的なことは詳しくは分らないが、これだけの解像度があれば、MIX作業も効率よく行える。

X10

Image X10を使ってDJプレイ中

それとは対照的なのがImage X10。こちらは音が非常に豊かになる。低域も高域も伸びる印象だ。いわゆるHi-Fiな印象といったところだろうか。実はImage X10はDJプレイにも適している。しっかりと低音感が感じられるのでDJブース内でBPMをとりやすい。その上、きっちりと耳に装着されるので、小さい音量でモニターできるのだ。そしてImage X10 を実際にDJプレイに使ったところ、DJ後の特有の耳鳴りがまったく無くなったのだ。フィットするイヤピースが耳栓的役割もするのだろう、うれしい副作用だ。DJにとってモニターは命、最近ではヘッドホンをほとんど使わずに、Image X10を使ってDJをしている。ヘッドホンとは違って、首にかけたり、置く場所を考えたりするわずらわしさも無い上に、なによりDJに出かけるときに荷物が減るのもうれしい。

iGroove SXT

marimoRECORDS studioに設置されたiGroove SXT

そして、クリプシュ製品でもっとも気に入ったのが、iGroove SXT。良くある、iPod用のドックスピーカーとは一線を画す。このサイズでバイアンプ仕様なのだ!ここまでクリアで、豊かなサウンドを聞かせてくれるiGroove SXTは小型モニターとしても十分使用に耐えうる。社会的広がりを見せているiPod、iPhoneなどの携帯プレーヤーに対応した音楽作りが求められる現在、音楽の仕上がりの確認をCD/MDラジカセでモニタリングするよりかは時代的にiGroove SXTの方がより多くのユーザーに向けての最終調整をしやすいと思う。弊社のスタジオも小型モニターをiGroove SXTに変えることによって、より現代的な音作りが可能になった。このサイズのスピーカーにありがちな低域でのいやな歪感も無い上、バイアンプ仕様なので高域もしっかりと表現される。いわゆる低価格なスピーカーにありがちなモコモコ感もほとんど感じない。スタジオでは小型モニターとして使ってはいるが、リスニング用としてもすばらしい出来であることは言うまでもない。

聞いた所、クリプシュは創業が1946年と非常に歴史のあるスピーカーメーカーとのこと。その長い歴史から生み出されたイヤホンシリーズやiGroove SXTは、色んな意味で技術が凝縮されているように感じられた。恥ずかしいことにImage X5を使うまでクリプシュのことは知らなかったが、今や音に対するこだわりと技術力を感じさせるクリプシュ製品のすっかり虜になってしまった。これからクリプシュを初めて使う方はきっとこの意味が分ってもらえると思う。

プロフィール

江夏 正晃/ebee#1

江夏 正晃/ebee#1(FILTER KYODAI from marimoRECORDS)
トラックメーカー、DJとして活動する。DJ TAKASHIRO名義ではBLAZE、ULTRA NATE、Urban Soul、元気ロケッツなどのリミックスのプログラミングを担当。一方で株式会社マリモレコーズの代表として、楽曲のプロデュースをはじめアーティストプロデュース、CM他、多方面の音楽制作を行う。また関西学院大学の非常勤講師、IMI/グローバル映像大学、デジタルサウンド講座の専任講師も勤める。奇数月の第1金曜日は青山「LOOP」でのレギュラーイベント「JET BLACK」を主催。 http://cybermarimo.com

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