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ビジュアルインデックス:セットアップ・ウィザードに楽器を追加するには

サンプル画像 楽器を作成する際にまず表示されるセットアップ・ウィザードですが、楽器選択の画面にリストアップされていないような特殊な楽器を使用されている人や、楽譜上の表示名や移調設定などを変更したい方もいらっしゃるかと思います。ここでは、セットアップ・ウィザード(あるいは五線の追加時など)で使用される楽器の一覧を編集する方法をご紹介します。 これらの楽器一覧の内容は、「instrument.txt」というテキストファイルに収録されています。このファイルを直接開いて内容を変更します。instrument.txtファイルは、バージョンにより配置されている場所が異なります。2002以降のバージョンでは、アプリケーション本体のあるフォルダ内にある「Component Files」というフォルダに配置されていますが、2001以前のバージョンではアプリケーションと同じ階層に配置されています(図1)。Finaleシリーズのアプリケーションは、特に指定しない限り起動ディスク(通常はC:ドライブ)のProgram Filesフォルダ内に配置されています。また、Windowsの設定によっては、ファイル名が「instrument」とのみ表示される(.txtが表示されない)場合もあります。

図1
サンプル画像
2002以降のバージョンでは、Component Filesフォルダ内に配置されています

サンプル画像
2001以前のバージョンでは、アプリケーション本体と同じ階層に配置されています

このファイルはテキストファイルですので、メモ帳などの一般のテキストエディタで開くことができます。中をご覧いただければ分かる通り、instrument.txtにはすでに楽器の設定が大量に記述されています。楽器を新たに追加する場合は、それに似ている楽器をコピーして、必要に応じて変更するのが効率的でしょう。例えば、C管のトランペットを設定する場合は、B♭管のトランペットの設定を探して、それをコピーして必要な箇所を変更します。各楽器の設定は [INS:○○] という見出しによって区分けされています。それぞれの楽器に設定できる属性については下記のようになります。

図2
サンプル画像
ファイルの冒頭には各楽器ごとの設定が記述されています

  • [INS:楽器名] -- 設定する楽器の識別名。ここは楽器名も含め必ず半角英数字で記入してください。
  • Name -- この楽器が選択された時に楽譜上に表示される正式パート名。日本語を指定しても構いません。なお、フラットやシャープ、ナチュラルをパート名に使用したい場合は、それぞれ^flat()、^sharp()、^natural()と入力してください。例えば、B♭ Clarinetと表示したい場合は、「B^flat() Clarinet」と入力します。
  • Abbr -- この楽器が選択された時に楽譜上に表示される省略パート名。日本語を指定しても構いません。
  • useKeySigs -- 調号の使用、不使用の切り替え(1=使用、0=不使用)
  • Transposition -- 半音単位による移調楽器の設定。例:12=表記より1オクターブ上で再生(Piccoloなど)、0=表記と実音が一致(FluteやViolin、Pianoなど)、-12=表記より1オクターブ下で再生(Guitarなど)、-2=表記より2度下で再生(B♭Trumpetなど)
  • Clef -- 音部記号の種類。treble(ト音記号)、bass(ヘ音記号)、alto(アルト記号)、trable8va(ト音記号オクターブ下)、percussion(パーカッション記号)、tenor(テノール記号)、baritone(バリトン記号)、bass8va(ヘ音記号オクターブ下)、frenchviolin(フレンチバイオリン記号)、cbaritone(バリトン-ハ音記号)、mezzosoprano(メゾソプラノ記号)、soprano(ソプラノ記号)、altpercussion(パーカッション記号その2)、treble8va(ト音記号オクターブ上)、bass8va(ヘ音記号オクターブ上)、blank(拍子記号なし) 註:ファイル内への記述は英語で表記してください。
  • Patch -- 0~127のGeneral MIDIでの音色指定パッチ番号。それぞれの番号に相当する楽器についてはお使いの音源の説明書を参照してください。
  • StaffType -- 五線の種類。standard(標準)、percussion(パーカッション)、single(メロディ譜)、grand(大譜表)、organ(オルガン譜) 註:ファイル内への記述は英語で表記してください。

なお、2002以降のバージョンでは、以下の項目についても設定することができます。

  • PercMap -- パーカッション・マップ名またはGM(General MIDI)のノート番号。パーカッション・マップ名に数字が含まれている場合は名前全体を引用譜(')で囲ってください。例:'drumset1'
  • ExWizDisp -- 1を指定するとトレーニング・ウィザードに楽器名が表示されます。0を指定するとトレーニング・ウィザードには楽器名が表示されません(ただしセットアップ・ウィザードには表示されます)。
  • RangeLow -- トレーニング・ウィザードで使用できる各演奏レベルごとの最低音(初級者、中級者、上級者の順に表示され、それぞれの値はMIDIノート番号を表します)。
  • RangeHigh -- トレーニング・ウィザードで使用できる各演奏レベルごとの最高音(初級者、中級者、上級者の順に表示され、それぞれの値はMIDIノート番号を表します)。
  • DisplayName -- セットアップ・ウィザード上で表示される楽器名を楽譜上で表示されるパート名とは別に指定できます。例えばウィザードのリスト上ではこのDisplayNameで「ピアノ(大譜表)」と表示させて、実際に楽譜上に配置した時にはNameの設定で「Piano」としておくことにより、パート名として表示させることができます。
  • TransClef -- 移調楽器のための音部記号の種類。treble(ト音記号)、bass(ヘ音記号)、alto(アルト記号)、trable8va(ト音記号オクターブ下)、percussion(パーカッション記号)、tenor(テノール記号)、baritone(バリトン記号)、bass8va(ヘ音記号オクターブ下)、frenchviolin(フレンチバイオリン記号)、cbaritone(バリトン-ハ音記号)、mezzosoprano(メゾソプラノ記号)、soprano(ソプラノ記号)、altpercussion(パーカッション記号その2)、treble8va(ト音記号オクターブ上)、bass8va(ヘ音記号オクターブ上)、blank(拍子記号なし) 註:ファイル内への記述は英語で表記してください。

楽器を新たに追加した場合は、その楽器をどれかのグループに属させないと、セットアップ・ウィザードで選択することができません。あるいは、必要であれば新たに新しいグループを作成することもできます。楽器のグループの設定は、同じinstrument.txtファイルの下の方にある、[GRP:○○」と表示された各ブロックで行います。書式は下記の通りです。
なお、グループ名には日本語も使用できますが、「器」などの一部の漢字が名前の末尾に来た場合、ウィザードのリストで正しく表示されない場合があります。その場合は、末尾に全角スペースを1文字追加してください(図3赤丸内)。

図3
サンプル画像
[INS:○○]の設定の下にグループの設定が記述されています

  • [GRP:グループ名] -- 設定する楽器グループの識別名。ここは必ず半角英数字で記入してください。
  • Name -- グループ名(楽譜上の表記される名前)
  • Abbr -- グループの省略名
  • 楽器名(任意の数だけ追加)-- 「= x」とするとウィザードのリストに含む、「=」のみでは含まない。ここでの楽器名は、上記の[INS:○○]で指定されている楽器名([INS:Piccolo]の場合はPiccolo)で指定してください。

2002以降のバージョンでは、以下も指定できます。

  • ExWizDisp -- 「1」を指定するとトレーニング・ウィザードにグループ名が表示されます。「0」を指定するとトレーニング・ウィザードにはグループ名は表示されません(ただしセットアップ・ウィザードには表示されます)。

なお、ここでグループ化されたそれぞれの楽器は、楽譜上に配置した際に括弧を付けてグループ化されます。例えば[GRP:WW]に属しているPiccoloとFluteは、楽譜上に配置した際に同じ括弧の中にグループ化されます。

最後に、その楽器が選択された際の並び順を設定します。記述は、同じinstrument.txtファイルの一番下にある[ORD:○○]と表示された各ブロックで行います。このリストには、ウィザード上で選択した楽器を並べる際のデフォルトの順番が登録されています。[GRP:○○]の項と同じように、「x」はその楽器がこの並び順のリストに含まれることを意味します。「x」がついていない場合は、リストには含まれません(図4)。その楽器が並び順のリストに含まれていない場合は、それまでに選択されている楽器の一番下に追加されます。[INS:]で新たに楽器を追加した場合は、その楽器と似たような楽器の前後に追加し、「= x」をつけるといいかと思います。

図4
サンプル画像
楽器の並び順の設定は、ファイルの末尾に記述されています

対象製品:
・Finale
・Allegro
・PrintMusic!

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ご注意:
このページでは Finale 2010 を基準として解説を行っています。他の製品・バージョンでは、ダイアログやメニュー項目の記載が若干異なる場合がございますが、適宜置き換えてご活用ください。


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