No.2 Finaleで音符入力にチャレンジ
連載第2回目では、いよいよ実践的な音符入力の流れについてお話しました。
今回は音符の入力方法として「リアルタイム入力」をご紹介しましたが、いざ実際にやってみると、プレイヤー側が意図した通りに入力できないことや、手直しが必要になってくる箇所も出てくることでしょう。
今回の連動Webでは、『ハンガリー舞曲第5番』での実例を見ながら、その対処方法を紹介します!
※本誌の記事および、「特集スコア」とあわせてご覧ください。
(1)和音を追加する/削除する
リアルタイム入力の際、和音がうまく認識されずに単音で入力されてしまったり、思わず隣の鍵盤を一緒に弾いてしまい余分な音まで入力してしまうことがあります。そんな時には、もう一度入力し直すよりも、チャチャッと手直しした方が効率的です。
(2)音価の変更
9小節目のような休符混じりの細かいリズムをリアルタイム入力すると、8分音符を4分音符として認識してしまうことが多々あります。そんな時も、チャチャッと手直ししてしまいましょう。
(3)音程の変更
リアルタイム入力中に、おっと手が滑って違う音を入力してしまった!
そんな時もご安心を。後から簡単に手直しできますよ。
(4)タイの編集
リアルタイム入力では、タイの入力がうまくいかない場合があります。特に、小節をまたいでかかるタイはなかなか思い通りにいかないもの。
そんな場合でも、タイを追加したり、削除したり、上下の向きを変えることが簡単にできます。
(5)異名同音の切り替え
10小節目の3拍目、左手にD♭の音がありますね。これをリアルタイム入力すると、異名同音のC♯として入力されてしまいます。これもボタン一つでD♭に変更できちゃいます!
(6)親切臨時記号の表示
4小節目の1拍目のF音に前小節の♯を打ち消すナチュラル記号がついています。楽典的には記号がなくてもこの音はFナチュラルですが、親切に記号をつけることが慣例となっています。
リアルタイム入力をしただけでは、このナチュラル記号を自動的に表示することができませんので、手動で表示させてあげる必要があります。